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より良いシステムをつくる方法

| システム開発

社内システムをつくっていて、つくづく気を付けなければいけないなと思うのが、自分本位の仕組みになっていないかということです。
もちろん、いつでも使いやすいものをつくろうと心掛けてはいますが、それだけでは足りないなと感じることがよくあります。つくっている本人にはすぐに分かることでも、使う側は手探りなので、ちょっとした注釈や操作ボタンのテキストの内容が頼りになります。この、立場の違いによる「分かる」「分からない」が重要なポイントなんだと思います。

システムは、一度運用を始めたら不具合が無い限り見直しをすることがほとんどありません。使っている人から、ここが使い辛いと言ってもらわないとずっと使い辛いままです。
しかし、言ってくれたら直すよと思っていても、使っている人はよっぽどこれは問題だと思わないと意見として出すことはありません。意見を言うということはけっこうめんどくさいものです。または、気を使って言わずにいるということもあります。つくる側の見解だけでは良いシステムは完成できません。いかに使っている人の意見をもらうかを、システムを提供する側が心掛けなければいけません。

2年間、社内システムを運用してきて感じたのは、「気になることはいつでも言ってください」と伝えて待っているだけでは全く足りないということです。私が気を付けていることは、

・意見を出してもらったらできるだけすぐに対応する、対応できない場合はその理由を伝えるか代替え案を提案する。
⇒スピードと報連相が大事です。意見を言った人が忘れた頃では意味がありません。

・ちょっとした会話の中でも、使用感について話していたら聞き流さず対応していく。
⇒これを積み重ねると意見を出してもらいやすくなります。

・新しい機能を導入したら、使ってみてどうですかと感想を聞く
⇒使ってみた感想が欲しいのでリリース後しばらくしてからが良いですが、今更?とならないくらいのタイミングが必要です。

・意見をもらうことはありがたいということを伝え続ける。
⇒否定的な意見も受け入れる心構えでいます。

・意図した使い方がされていないと感じたら、問題点を考え改善する。
⇒自分でもできる限りチェックを行います。説明文の追加やレイアウトの変更などで解決することがあります。

私はサービス業に長く携わっていました。システムの業務も、サービス業に通じるところがあるなと感じます。技術も大切ですが、使う人に受け入れられるにはどうしたらいいかを考えることを忘れないようにしたいと思います。