【コラム】 サイトデザインの話リキッドデザインの話floatとcreaの話ソースの書き方の話

リキッドデザインの話

誰がどのパソコンから見ても、見やすいWEBサイトでありたい。

そう考えるならば、リキッドデザインでレイアウトすることをお勧めします。
リキッドデザインとは、ボックスを相対サイズで作成してレイアウトする手法です。

500pxとか600pxとか、決まったサイズでボックスを作成すると、小さい画面のパソコンから見ている人の場合、 画面に表示しきれないサイズになると横スクロールが出てしまいます。
近頃使われているパソコンの画面では、1440×900pxくらいが一般的かと思われますが、 Windows XPまでは小さいもので1024×768pxというサイズも多く使われていたので、 できればこのサイズでも横スクロールしない程度のデザインにしておきたいものです。

じゃあ小さく作っておけばいいんじゃないの?と思う人もいるかもしれませんが、 そうすると今度は、大きい画面のパソコンから見ている人の場合、WEBページの内容よりも余白の方がでかい なんてことになりかねません。

そこで便利なのが相対サイズ(%単位で指定するサイズ)です。

例えば、ちょうど画面の半分の大きさのボックスを作りたいと思ったときに、
自分の使っているパソコンに合わせてwidth:500px;と指定したとしても、画面サイズの違うパソコンから見ると半分より大きく見えたり小さく見えたりします。
このとき、width:50%;と指定しておくと、どんな画面サイズのパソコンから見ても、画面の半分の大きさのボックスになります。

ただし、実際のボックス内のサイズが画面によって変化してしまうため、ボックスの内容の表示にも影響が出ることに注意が必要です。

更に、文字サイズや余白も相対サイズで対応しておくのが理想です。

ユーザーがブラウザ上でWEBページの文字サイズを変更できることはご存知でしょうか?
私はあまり文字サイズを変えてWEBサイトを見ることはありませんが、この機能を利用する人がいることを考えると、 注意しなければいけない点が出てきます。

例えば、文字の余白です。

ブラウザのフォントサイズ中で<p>の上下の余白を20pxと指定して見やすいと思っていても、
フォントサイズ大にすると余白が足りなく見え、逆にフォントサイズ小にすると広すぎて見えてしまいます。

そこで、emという単位を使います。
1em=1文字分という意味なので、上記の例だと、上下の余白を1emと指定すると 必ず1文字分の余白ができますので、文字サイズを変えても常に同じ感覚の余白が得られます。

WEBサイトを見る環境はあらゆるケースがありますので、全てに対応することはできないかもしれませんが、 考えうる範囲で対応策をとっておくと、より多くの人に快適なサイトを提供することができますね。